人々と地球のために

プラスチック廃棄物に関連する環境問題に取り組むことが急務です。特に、プラスチック包装はその95%が使い捨てであり、さらに消費財業界が生産する包装材は世界的に増加の一途を辿っています。国連環境計画の推定によれば、1950年以降に生産されたプラスチックは83億トンにのぼり、およそ60%が埋立・自然投棄されています。また、毎年800万トンから1,200万トンのプラスチックがゴミとして海洋に流出しており、これは、プラスチック廃棄物問題の最も憂慮すべき目に見える兆候の1つです。私たちは協調的行動が求められており、CGFは、プラスチック廃棄物の課題に対し、そして循環型経済の実現に向けて、ポジティブな変化を推進できる最良の立場にあります。

CGFのプラスチック廃棄物行動連合とそのメンバー企業36社は、プラスチック廃棄物が最終的に陸上、海洋を問わず自然界に投棄されることのない世界を共通のビジョンに掲げ、重要かつ喫緊のこの問題に懸命に取り組んでいます。エレン・マッカーサー財団が掲げる新プラスチック経済に影響を受け、私たちは、線形型経済から循環型経済に移行するためには、生産、消費、再利用からリサイクル、廃棄に至るまで、プラスチックの使用についてこれまでとは異なるアプローチが必要であると認識しています。

情熱から行動へ:成功へのロードマップ

CGFのプラスチック廃棄物への取り組みは、2018年に、私たち消費財業界がこの問題への対処に主導的役割を果たす必要があることをCGF理事会が公に認めた時から始まりました。2018年10月、私たちは、エレン・マッカーサー財団の循環型経済に関する新プラスチック経済のビジョンを支持し、陸上および海洋のプラスチック廃棄物を根絶することを目指して、循環性の向上に向けた非競争的な協働行動をとることを約束しました。以来、理事会レベルの議論、各種ワーキング・グループの設置、SYSTEMIQやマッキンゼーとの協働などを通じて、私たちの野心を達成するための明確な計画を策定してきました。そして2020年、CGFは組織全体の戦略の一環として、プラスチック廃棄行動連合を発足させました。これによって、メンバー企業が人々と地球の両方に利益をもたらすより影響力の強い協働を推進しています。

廃棄物のない世界を描く

行動連合は、エレン・マッカーサー財団が掲げる新プラスチック経済に向けての進展を加速させる、というビジョンを掲げています。そのビジョンは、プラスチック包装のデザインに関するインパクトある「ゴールデンルール」の実施、そして、業界が支援する「拡大生産者責任」(EPR)の枠組みの策定に会員企業は取り組む、という行動連合の中心的目標に具体化されています。行動連合はまた、先進国市場も発展途上国市場も同様に、効果的な廃棄物管理システムの開発や改善に向けて確実に前進できるようにしていくこと、そして、高度なケミカルリサイクルの効果的拡大を阻む障壁の克服を支援することも目指しています。

持続可能なビジネスへの共同のコミットメント

プラスチック廃棄物の問題は、企業、中央政府や地方自治体、多国籍企業、リサイクル業界および消費者間の世界的な協働があってこそ解決されると認識しています。それぞれのワークストリームにおいて、私たちは、これらの異なる領域において解決策を見つけようと積極的に取り組んでいる主要な組織と提携しています。行動連合は今後の目標として、リテーラーとメーカーの協働と行動志向を重視するというCGFの方針の下、既存のプラスチック廃棄物対策に独自の価値を加えていきたいと考えています。

日本での活動はこちら → 日本サステナビリティローカルグループ 循環経済ワーキンググループ

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