データ駆動型バリューチェーン

2020年2月に設立されたプロダクトデータ行動連合は、今日のデータ交換プロセスが抱えている弱点の解消に取り組んでいます。この目標達成のため、連合は、すべての製品が独自のIDを有し、その独自の製品IDがすべてリアルタイムで確認できること、すべての商標所有者、リテーラーおよびプラットフォームが2022年までに同一の基本的なグローバル・データ・モデルに従うようになることを目指しています。

リアルタイムの正確なデータ

私たちは、業界のあるべき姿として次のようなビジョンを掲げています。すなわち、取引パートナーが、品目レベルに至るまでリアルタイムで正確かつ個別に確証されたプロダクトデータやサプライチェーン・データにアクセスできるようになること。消費者が、購入製品(例えば成分、安全性)やその由来(例えば原産地、社会的・環境的影響)に関する疑問に対して正確なオンデマンド回答を得ることができるようになること。そして、消費者が企業に対して、自分の提供する個人情報が確実に保護され、責任をもって使用されるという信頼を寄せることができるようになることです。

ベストプラクティスを定義し、先進的な考えを持つ

プロダクトデータ行動連合への参加によって、メーカー、リテーラー、技術サービスプロバイダーいずれにとっても同様に、重要な価値が見出せるでしょう。リテーラーやメーカーにとっては、次のような課題の解決につながる取り組みができることが挙げられます。データ交換におけるエラーの削減、偽造の削減、利便性の向上、消費者透明性の向上、製品リスティングの簡略化、市場投入時間の短縮。

行動連合は、参加メンバーに対して、データに関するベストプラクティスを他の業界リーダーと共有し、業界の未来を形成する新しいテクノロジーや他のイノベーションを把握する場を提供します。

会員企業とともに業界を方向付けるプロジェクト

この行動連合の鍵となる要素は、会員主導のプロジェクトです。デジタル接続性に向けて協働で取り組むことにより、社会的動向やデジタルメディアが透明性向上を求める声を強めている時代にあって、業界における消費者の信頼強化に貢献することでしょう。また、製品リスティング・プロセスの簡略化、市場投入時間の短縮も実現していきます。会員企業はこうした取り組みの中核にあり、業界の将来を方向付ける上で、その役割は欠かせないものとなります。

具体的で実践的  かつ実用的なソリューション

不十分なデータ処理や時代遅れのテクノロジーが原因でコスト高や非効率性がサプライチェーン全体に広がる可能性のある世界において、企業には、データを収集し共有する新しい方法を見出すとともに、サプライチェーン全体における市場競争以前の基礎的な領域についてお互いに、また消費者とも協働する必要があると考えています。その達成に向けて、私たちは、製品IDユビキティ、セントラルIDレジストリ、コア・グローバル・データ・モデル、データ品質スコアカード、データポートなどのプロジェクトに重点的に取り組んでいます。

イベント ”スプリングボード”

スプリングボード”は、新しいテクノロジーの実地体験を提供するために会員企業が主催する特別なイベントです。その目的は、最新テクノロジーが自社事業へ及ぼす戦略的影響について検討を行いたいリテーラーやメーカーの意思決定者に、判断材料を提供することにあります。これらのテクノロジーの影響について、そしてどのようなプロセスの変更が今後必要とされるのか、などについて知ることができます。

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