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食品ロス・廃棄削減は、経済はもとより、人の健康や環境に利益をもたらす取組みです。私たちは、SDGs12.3に沿い、日本全体として更なる食品ロス・廃棄削減を推進します。グローバル最新動向や国内外先進事例に学び、サプライチェーン全体を視野に上流・下流と相互に協力し、食品ロス・廃棄削減に取り組みます。
■活動風景
農林水産省・消費者庁の協力を得て、日本の食品ロス・廃棄削減の現状と課題のアップデート及び意見交換を実施しています。メンバー間のベストプラクティス交換会では、産地の課題解決の提案、消費者行動変容の為の啓発に着目しています。

農林水産省 大臣官房新事業・食品産業部外食・食文化課 食品ロス・リサイクル対策室訪問(23年1月)
~子育て家庭への食の支援で企業連携支援~
国際NGOセーブ・ザ・チルドレン「子どもの食 応援ボックス」の提供について
ザ・コンシューマーグッズ・フォーラム日本サステナビリティ・ローカル・グループと、WRI(World Resources Institute:世界資源研究所)10×20×30食品廃棄削減イニシアティブ日本プロジェクト、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、セーブ・ザ・チルドレン)の三者は、年末年始の冬休み期間に向け、経済的に困難な状況に置かれた家庭(5,200世帯)を対象に「子どもの食 応援ボックス」を提供しました。同三者の連携による子どもたちの長期休暇期間中の「子どもの食 応援ボックス」の提供は2021年夏・冬、2022年夏(各回3,200世帯)に続き、4回目となります。
新型コロナの影響が長期化する中、物価上昇も重なり、冬休み期間を目前に、子どもたちの食の確保は大きな課題となっています。「子どもの食 応援ボックス」は、セーブ・ザ・チルドレンの日本国内の子どもの貧困問題解決の取り組みの一環として実施されており、募集から応援ボックス提供までをセーブ・ザ・チルドレンが担い、三者が各々の知見を活かして協業することで、単一の団体や企業では実現が困難な、活動規模の拡大、詰合せのバラエティ、効率的な運営を目指し、子育て家庭を応援するものです。また、有事の際にボランティア活動を実施するための企業連携基盤を構築する目的で、協力企業の従業員による応援ボックス梱包の作業ボランティア活動にも取り組みました。
毎年10月は食品ロス削減月間です。食品廃棄ワーキンググループでは、消費者庁と連携し、月初に各社のSNSを用いて食品ロス削減メッセージを同時発信しました。食品ロス削減は、個人の意識と行動の変化から始まります。日常生活における一人ひとりの小さな行動が積み重なって大きな変化を生み出すことができます。各社のSNS投稿内容をきっかけに、一人でも多くの方にこれまで以上に食品ロスについてお考えいただき、具体的な行動に繋げていただければ幸いです。
消費者庁指定の画像(6種類から各社が選択)を使用した各社独自の食品ロス削減の取組みメッセージを、共通ハッシュタグ#食品ロス削減月間等とともに、X、Instagram、Facebookで投稿しました。
・味の素株式会社:味の素グループは、限られた食資源を無駄にしないだけでなく、「さらに価値を生み出すこと」を目指します。調理や食べ方をちょっと工夫して毎日のおいしい食を楽しみながらフードロス削減してみませんか。
・イオン株式会社:イオン株式会社のグループ会社である都市型小型食品スーパーまいばすけっとでは、今年の6月より神奈川県の52店舗でフードドライブを実施しています。現在1,370点、総重量331.21㎏の食品を回収し、フードバンク団体へ寄付しています。
・株式会社伊藤園:伊藤園もJA全農と協力し、形や見た目の理由から市場に流通できない農作物を使用した製品を開発するなど、生産農家の課題解決に挑戦しています。
・エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社:みんなでたのしくおいしく食品ロスゼロに一歩踏み出す”食とわクッキング”を開催しています。
・エスビー食品株式会社:カレーを作ると、つい作り過ぎて余ってしまうことはありませんか?小分けタイプのパウダールウなら、必要なときに必要な量だけ作れるので、余らせることなく食品ロスを防げます。
・ダノンジャパン株式会社:人々の健康と地球の健康は相互につながっているという考えを反映したビジョン「One Planet. One Health」を掲げ、食品ロス削減に取り組んでいます。
・西本Wismettacホールディングス株式会社:イギリスのWismettac Harro Foods Ltd.では、食品ロス削減に向け、余剰食品の寄付や社内リサイクルを通じて、環境負荷の低減に取り組んでいます。
西本Wismettacホールディングス株式会社 ホームページ
・日本ハム株式会社:今回の投稿では、皆さんが身近なところから意識いただけそうなことを発信しました。また、当社グループのHPでは、食材名を入れるだけで使い切りレシピが見つかるので、日々の生活にご活用いただけるのではないかと思います。
・日本生活協同組合連合会:食品ロス削減に貢献できるコープ商品を紹介しました。日本生協連はコープ商品を通じて、食品ロス削減に貢献していまいります。
・ベル ジャポン株式会社:ポーションタイプの商品は、必要な分だけ取り出して食べられるため、食べ残しやムダを減らし、食品ロスの防止につながるというメッセージを発信しました。
・明治ホールディングス株式会社:使い切れなかった食材や、作り過ぎて余った料理を、無駄なく美味しく食べられるレシピを紹介する「めいじサステナレシピ」のサイトを公開しています。
・株式会社ロッテ:当社では余剰食品の寄付スキームにより食品ロス削減に努めています。これはおいしさ・楽しさという食の喜びを伝える一助となるだけではなく食の有効活用にもつながる有意義な取り組みと考え今後も継続していきます。
【ワーキンググループ参加各社の取組みのご紹介】
2015年9月に国連総会で採択された17のSDGs。その中で、SDG12は 「持続可能な消費と生産の確保」を求めています。
この目標の第3ターゲットであるSDG12.3は、「2030年までに小売や消費レベルでの一人当たりの食品廃棄物を半減し、生産とサプライチェーンにおける食品廃棄ロスの削減すること」です。
2015年のSDGs採択から2030年の目標達成までのほぼ中間地点にあたる本年より、当ワーキンググループ参加各社の食品廃棄削減の取組みを紹介させて頂きます。
(五十音順)
イオン株式会社
株式会社伊藤園
エスビー食品株式会社 日本語版/JAP
西本Wismettacホールディングス株式会社 日本語版/JAP 英語版/ENG
明治ホールディングス株式会社 日本語版/JAP
■未利用食品を活用したコロナ禍のコミュニティ支援
CGF-JSLGとWRI(World Resources Institute:世界資源研究所)10x20x30食品廃棄削減イニシアティブ日本プロジェクト、セーブ・ザ・チルドレンの三者連携で、経済的に困難な状況におかれた子育て家庭へ「夏・冬休み 子どもの食 応援ボックス」を提供しました(21年6,380世帯・22年8,206世帯)。当連携により、単一の団体や企業では実現が困難な、支援規模の拡大、詰め合せのバラエティ、効率的な運営を実現し、有事の際に未利用食品を活用する寄付の枠組みづくりに取組みました。
■グローバル食品廃棄行動連合との協調
食品ロス・廃棄プロトコルの概要勉強会と報告テンプレートを用いたワークショップを 開催しました。
【参加企業】(五十音順)
味の素株式会社
イオン株式会社
株式会社伊藤園
エスビー食品株式会社
日本生活協同組合連合会
明治ホールディングス株式会社