CHL行動連合の目的

CHL行動連合は、人々がより健康的な生活を送れるようにすると同時に、ビジネスとコミュニティのための共有価値を創造するために、三つの領域でポジティブな影響を及ぼすことを目指しています。すなわち、店舗やコミュニティにおいてより健康的な行動を奨励すること、デジタル・イノベーションとデータ共有をもとに新しいビジネスモデルを実現すること、従業員ヘルス&ウェルビーイング・プログラムを実施することにより健康な労働力を確保すること、の三つです。行動連合は、より大きな規模でポジティブな影響を及ぼす新たなメカニズムを生み出すため、企業とステークホルダー(注)が集まることのできるプラットフォームとなることを目指しています。

(注)公衆衛生当局、国、地方自治体、大学、研究機関、NPO、NGO、専門家等、関連するすべての組織・人を指しています。

私たちのアジェンダの中心にある従業員

私たちのリーダーシップの課題の一つとして、従業員への配慮は重要なポイントです。私たちは、世界中の従業員がより健康的なライフスタイルの選択と食生活を追求できるよう、業界を後押しするための方法を検討することに重点を置いています。その1つとして、人事専門家や従業員のウェルビーイングの専門家をより多くプロジェクトに招聘して、議論に不可欠な専門知識が加わるようにしています。チームは活動を安全衛生、労働者の栄養、ウェルビーイングの三つの主要カテゴリーに分割するとともに、栄養改善のためのグローバル・アライアンス(GAIN)などとの連携も進めています。GAINとCGFは、2019年に従業員栄養連合(WNA)を共同で設立しました。

地域的アプローチ

ヘルス&ウェルネスはグローバルな課題ですが、私たちも認識しているとおり、健康問題の原因は国によって異なります。世界各国のコミュニティにポジティブな変化をもたらすという目標を達成するためには、各地域の人々のニーズを満たすようアプローチを調整し、地域の公衆衛生当局やその他の主要ステークホルダーと協働することが必要です。現在、チリ、コロンビア、コスタリカ、フランス、日本、トルコ、メキシコ、中国、米国、英国を含む14カ国で9つのCHLの取り組みを展開しています。これら各種のCHLイニシアチブでは、より健康的な食事と行動に向けた改善を示すこと、人々の意識とウェルビーイングの向上、および予防サービスへのアクセスの増大を重要業績評価指標(KPI)としています。

オムニチャネル戦略の推進

消費者と従業員の疾病予防やヘルス&ウェルビーイングに適切に重点を置くためには、物理的なコミュニティとデジタル・コミュニティのタッチポイントを効果的に活用して、健康とウェルビーイングのためのソリューションへのアクセスを促進する必要があります。行動連合のメンバー達は、消費者主導型のヘルス&ウェルビーイングへの入口として、予防サービスを持続可能なものとする新しいビジネスモデルを試行するプロジェクトに取り組んでいます。デジタル技術は、データやオンラインツール、アプリケーションを通じて、またオンラインのコミュニティ支援ネットワークを通じて、行動変容を実現する役割を果たすことができます。

さらに、CGFは最近、グローバル・ラーニング・メカニズム(GLM)を立ち上げました。これは、消費財業界と関連ステークホルダーが主導する健康関連活動に関する情報の、公開されたインタラクティブなオンライン・プラットフォームおよびデータベースです。これには、各地域の学習から得られた知見を共有し、体系的な改善を支援する仕組みを構築することも含まれます。GLMはまた、業界の新型コロナウイルス対策についておよそ500もの事例を提供しています。

より大局的に見る

グローバルな組織としてのCGFの役割の1つとして、私たちは外部ステークホルダーとも協力し、グローバルな健康アジェンダと整合性を図る必要もあります。そのため、国連の持続可能な開発目標(SDGs)、とりわけSDGs目標2(飢餓をゼロに)、SDGs目標3(すべての人に健康と福祉を)およびSDGs目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)への貢献におけるCGF会員企業の影響力を実証することが重要です。ソリューションの一翼を担うというコミットメント、そしてCGF理事会で承認された決議とコミットメントをもとに、会員企業は取り組みを行なっています。その取り組みは、世界中の人々にプラスの影響を与えており、全世界において消費者が自ら健康増進を果たすという私たちのビジョンの実現に近づいていく助けとなっています。

CHLの進捗状況についての報告

シンプルかつ意味ある一貫した方法で私たちの活動の進捗状況を測定し、より大きな規模で影響を与えるためのベストプラクティスを明らかにしていくことが引き続き不可欠です。

CGFは、マルチステークホルダーの取り組みと説明責任を整合させる上で主要な役割を果たしています。私たちは、栄養の改善に取り組み、また企業が自らの行動への説明責任を課すよう働きかけています。これを踏まえ、CHLのローカル・チームは、グローバル・ラーニング・メカニズム(GLM)を通じて進捗状況報告を共有し、またグローバル・チームは、より大きな規模のインパクトを数値化するためのスコアカードの開発を進めています。私たちはまた、様々な文書やサステナブル・リテール・サミットをはじめとするイベントを通じて、ベストプラクティスの共有も行っています。

透明性向上に向けたこの取り組みは、2015年から2019年にかけて開始されました。その一環で、ヘルス&ウェルネスに関する年次進捗報告書を作成し、消費財のリテーラーおよびメーカーが世界的にポジティブな変化を推進している証拠を示しています。

私たちはまた、栄養改善のためのグローバル・アライアンス(GAIN)およびSUNビジネス・ネットワーク(SBN)と協力して説明責任の取り組みを整合させようとしています。そして、そこで生み出される共通の価値がインパクトを持つことを実証しようとしています。このプロジェクトは、ビジネスの説明責任の整合性を図ることで生まれる機会と課題の分析を目的としており、東京栄養(N4G)サミット2021およびそれ以降の支援も意図して作られています。

日本での活動はこちら → CHL日本ローカルグループ

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